義両親のお部屋を公開します:完全同居型の二世帯住宅の間取り①「和室と寝室」編

義両親が使っている部屋を少し覗かせていただきました。

二世帯住宅を建てるにあたって、義両親からの要望は4つ。

①義両親のお部屋は8帖と6帖

②犬(ペット)を屋内で飼いたい

③サンルーム(部屋干し)をつけたい

④トイレの近く

⑤1階の間取りは家相をみる

でした。

そのうちの①のお部屋についてご紹介します。

これまでの同居についてはこちらから

義父母のお部屋は、「和室と寝室」の2部屋にする

義両親のお部屋は、リビングとして使える「和室」と「寝室」の2部屋です。

それぞれの入り口はこんな感じ。

向かって左が和室の入り口。

右が寝室の入り口。

リビングとして使っている和室は、ほぼ南に位置するので日当たりもよく明るい。

当初はフローリングの予定でしたが、和室も兼ねて畳に変更。

結果的に、歩くときに膝に負担が少なく◎。

和室は隣の寝室とつながっています。

ベッドではなく布団なので日中は何も置かれていません。

完全に2部屋を壁で区切るのではなく、

明かり取りのために三枚引き戸で仕切っています。

左にも右にも寄せることができます。

三枚引き戸を閉めたところ。

全部閉めると何も見えませんが、明かりはある程度通してくれます。

素材は紙の障子ではなく、アクリル板なので、軽く、破れません。

畳とフローリングの境のレールも段差を作らず。

和室の南側にはサンルームと犬スペース。

和室とサンルームの仕切りは、窓と破れにくい紙の障子を重ねて使っています。

この窓がいい仕事をしてくれています。

サンルームと和室の境に窓をつけたことにより、夏は暑い空気をシャットアウトし、冬は冷たい空気の侵入を防ぎ、外気温にあまり影響せず室内の気温を保てます。

電気代が高騰する昨今、家の「断熱」効果を利用して抑えることができます。

これからのことも視野に

今後、介護でベッドになるかもしれないし、車いすになるかもしれない。

その時その時にフレキシブルな対応ができるようなお部屋にしたいですね。

それにしても義父母2人でこの広さは、やはり広すぎるような気もしますが・・・

わが家の子どもたち4人が義父母の部屋で遊ぶと、暴れ回ったり、押し入れに隠れたり、広いが故に遊びスペースと化しています。

8帖と6帖に分けた理由

義父は、工務店さんの打合せが始まる以前からすでに【8帖と6帖】という部屋の広さを指定していました。

それは義実家での間取りをもとに、比較検討して決めたのだろうと思います。

実は昔、義実家も二世帯で暮らしていました。

夫が子どもの頃は、祖父、祖母、叔母、父、母、(夫)、弟、の7人で暮らしていたそう。

だから、「大家族」や「同居」に関して、義父母や夫にとっては元々受け入れやすい事なのです。

そんな義実家は、もともとあった義母の実家を増設して二世帯住宅につくりかえています。

でも、「二世帯住宅」というと少し違っていて、無理やり『くっつけた』という感じ。

壁を抜いて通路にし、行き来できるようになっています。

もともとの親世帯の家に、子世帯の新しい家を繋げたカタチです。

だから玄関やお風呂、キッチン、リビングも2つ。

しかし、義母の実家の方はトイレやキッチン、お風呂があまり広くありません。2つあるからといって別々というわけではなく、増設した方を主に使っていたようです。

そんな間取りだったので、個別の部屋は広く欲しいと思ったのでしょう。

【8帖と6帖】は指定だったので、

8帖を義父母のリビングとして使える和室。6帖を寝室。

という名目で作っています。

こちらが工務店さんが作成してくれた義父母の部屋の間取り図。

実際は、義父母それぞれの就寝時間が違うため、義母が寝室、義父が和室で寝ていますが。(どちらも今はベッドは置かず布団で寝ています。)

義両親からの間取りの要望で叶わなかったこと

それは、「④トイレの近く」。

夜中に何度かトイレで起きる義父にとって、トイレはできるだけ近い方がいい。

しかしトイレの位置を家相でみると、どうしても近くに配置することができませんでした。

結局、義両親の間取りの要望である「④トイレの近く」よりも、「⑤家相」を優先することに。

その判断から、義両親の考えは、機能重視というより、より安心して暮らしていきたいということがあらわれていますね。

間取りは、優先事項の高いものから決めていくと、迷わずに進めていけます。

今後、サンルームも公開予定です。