好みの違う食事。
食事は、2歳から70代までの3世代7人が一緒に食べています。
どんなメニューを作るか悩むところ。
1日に3回ある食事。食生活の違いが同居のストレスの原因になっている方も多いはず。
我が家は『完全同居型』の二世帯住宅。
同居歴5年の私ですが、手探りだった食事について、ようやく落ち着いてきました。
5年前、新居が建つ前の1年半の期間【義実家での完全同居】中に、義父母の”好み”や”食事のルール”を把握できたことが、今となっては良かったのだと思っています。
各家庭にある”食事のルール”って一緒に暮らさないと分からないですから。
【義実家での完全同居】はこちらから
義実家では、フルタイムで仕事をしていた義母に代わり、夕ごはん作りは嫁(私)の担当でしたが、最初の頃は義母と相談して献立を作っていました。(副菜1品だけは義母が仕事前に用意してくれていました)
それまでは、お正月やお盆などに食事を一緒にすることはあっても、どんな味付けが好きなのか、ご飯のお供は何か、毎日食べる定番のものは何か、など食事の奥深くまでは知る由もありませんでした。
他にも、出されたものは残さず食べる、という価値観の相違も重要。
好き嫌いがあっても、食べ残す行為はできるだけしない、という考えがあれば、作る側にとっては嫌な気持ちになることはありません。
幸い、義父母とも好き嫌いはあれど、作ったものは文句を言わずに食べてくれていましたし、焦がして失敗しても大目に見てくれ、料理下手な私でもなんとかやっていけました。
日が経つにつれて、だんだんと義実家での食事の様子がみえてきます。
義実家の食事メニューは私の実家よりも品数が多いこと、サラダは大皿に分けて取り分けていること、煮物は甘めの味付けであること、朝食には汁物をつける、など各家庭にある”食事のルール”が分かってきます。
義母の提案で、『献立ノート』をつくり1週間でどんなメニューにするかを考えて、献立を共有していた時期もありました。
当初は、夫婦と0歳と2歳の4人分だけを作っていた私が、同居によって7人分、しかも赤ちゃんから義祖母までの幅広い食事づくりに翻弄されていました。
料理が苦手なことも相まって、自分の腕が悪いのかとあれこれと悩みながら作っていましたが、その時期があるからこそ、好みを把握し今の『定番メニュー』が出来上がったのだと思います。
【半同居】中の現在は、メニューをほぼ固定し『定番化』してお決まりの献立にすることで、ご飯づくりがとってもラクになりました。
そんな同居中の現在の食事メニューについてご紹介します。
朝ごはんのメニュー
半同居中の朝ごはんは、義母担当です。
水曜日(和食)義母担当
・三色そぼろ丼
・えのきと椎茸などお吸い物
・サラダ
・ウインナーとピーマンと人参の野菜炒め
・季節のフルーツ
木曜日(和食)義母担当
・焼きししゃも
・卵焼き
・なめこと豆腐の味噌汁
・竹輪と野菜炒め
・サラダ
・季節のフルーツ
金曜日(洋食)義母担当
・近所の美味しいパン屋さんのパン
(ウインナーパン、たまごパン、クロワッサンなど。明太フランスが絶品)
・野菜たっぷりコンソメスープ
・焼豚の野菜炒め
・サラダ
・季節のフルーツ
このメニューは定番化しています。
その日の材料によって野菜の種類や汁物の具が変わりますが、大体このメニューがお決まりです。
なので、買い物も事前に購入して揃えておきます。
「今日の朝ごはんは何だろう」と分からなかったり、買い出しのときに「食材は何が必要ですか?」と聞かずに済む。
子どもたちも、毎回同じだから嫌というわけではなく、むしろ、「今日は金曜日だからパンの日だ!」と分かりやすくていい。
夕ごはんのメニュー
火曜日と木曜日が私担当。水曜日が義母担当です。
火曜日(魚のメニュー)嫁担当
・魚のフライ(アジや鯛、ニギス、カマスなどその日の採れたものを)
・アサリのお吸い物(シジミなどの貝類)または、味噌汁
・キャベツと塩昆布の和え物 または ひじき煮や里芋などの煮物
・サラダ
・揚げ物の残りで簡単ドーナッツ(子ども用)
水曜日(和食)義母担当
頂きものがあったりして、たまーにメニューが変わることも。
・具だくさんの豚丼 と 卵丼
・大学芋
・マカロニor春雨サラダ
・野菜サラダ
・デザートに缶詰ミカン(義父が子どもたちに)
木曜日(洋食)嫁担当
習い事があるので、すぐに用意できるメニューです。
・カレーライス
・茹でとうもろこしと枝豆 または おでん など
・野菜サラダ
・フルーツ
季節によって旬のものが違うので初夏の今はこんな感じ。冬には里芋やおでんなども。
二世帯の食事づくりに悩まないために
一緒に食事をしていると、好みや嫌いな食べ物があることがだんだんと分かります。
義父はナスやかぼちゃが苦手、長男はかぼちゃ、次男は生野菜、三男は酢の物が苦手、四男はまだまだムラ食い。でも、夫はかぼちゃが好き。
好みは違うけれど、何でも食べれる子になって欲しい。
だから、苦手なものも食卓に出します。
その時には食べれなくても、一口だけとかいつか食べられるようにと願って。(義父の嫌いなものは極力出さずにいますが。苦手なかぼちゃでも食べてくれます)
幸い、義両親に食事に制限や条件はなく、揚げ物もカレーも食べてくれます。
もしこの先、高齢に伴ってカロリー制限が出てきたり、好みが変わったり、食事の介助で刻み食になったり、と変わってくることもありえます。
義祖母の介護の体験から、”食事の介助”の大変さも少なからず知っています。赤ちゃんが、離乳食をなかなか食べてくれなくて困っているママの悩みと似ています。
だから、作る人が『無理せず』に作れるものを作る、が一番。
料理の味は、生まれ育った場所や家庭の食文化に大きく影響されます。塩や醤油味、出汁にしてもそれぞれ違うので、昔から親しんできた味以外には違和感が出てしまうのは仕方がない。
ひとまず合わせつつ、徐々に自分の味を慣らしていく。ソースなど調味料を足されても、別に気にしない。
でも、作った料理に文句を言われたりすると、「自分の腕が悪いからなのかなぁ」と落ち込んだり、「せっかく手の込んだメニューを作ったのに食べてくれない」と腹立たしく思ったりしてしまう。
残さず食べる、作った人に感謝する、など、食事に対する考え方も、一緒に食べているとだんだんと似通ってくるものです。
結局のところ、8人全員の好みになんか合わせられないので、『作る人が食べたいものを作る』でいいのかなと。
食事は、一緒か別々か、はこちらから
同居ではない日の単世帯メニュー
『半同居』していない金曜日の夜から火曜日の朝まではもちろん私がごはん作り。
大好きなハンバーグや揚げ物、麻婆豆腐など、メニューは定番化せずに冷蔵庫にあるものをこちらでチョイスして作っています。
定番化していないせいか、義父母がいない日の方が食事メニューに悩むほど。
これからの食事は「量」の問題も
料理下手な私でも、同居の食事づくりがなんとかできているので、現在、同居中のお嫁さんも一緒に頑張りましょう。
しかし、長男を見ていると成長して体が大きくなるにつれて食欲旺盛に。
今後、メニューを増やしたりしながら、男の子4人のお腹を満たせる料理が作れるよう精進しなくては。