家族が増えます。
現在、妊娠8か月を過ぎました。
お腹がどんどん大きくなり、体重もそれに伴ってどんどん増えてきました。
第一子の妊娠から、早9年。
まさか、自分が5人の子どもを妊娠するとは思ってもみませんでした。
子だくさんに恵まれたのも、周りの環境が整っていたからだと感じています。
仕事を退職し、気持ちの余裕が出てきたこと、義両親との同居もあり、家事育児のサポートがあったこと、何より、夫との関係が良好であったこと。
子だくさんゆえに得たものもあります。
第一子、第二子の子育て中は、自分の時間がとれず、予定通りにならない子どもたちの世話に、ストレスで疲弊していた毎日。
しかし、4人目を出産し、不思議と子どもが増えるにつれて、気持ちの面での負担は減っていったのです。
その理由の一つは、夫の家事育児の協力が増えたから。
第四子が誕生してから、顕著になったように思います。
子どもが増えるたびに、家事は増える。
けれど、少し洗い物の片づけをする、洗濯機を回してみる、少しのことかもしれないけれど、その少しの働きで、家庭が回ることに夫自身も気づいてくれたのでしょう。
それからは、私自身も子どもにかける時間がほんの少しですが、できたような気がします。
子どもたちと、ぎゅっと抱きしめる時間もできた。
寝る時間も以前より早くなった。
「早く○○やってね」と口ばかりが出ていたことも、自然と「見守る」ことができる気持ちになって、子どもも少ーしずつ変わってくれています。
だから、「5人目の赤ちゃんがお腹にいるよ」と発表した日には、全員、嬉しそうにしてくれたことが、とっても嬉しかったのを覚えています。
もちろん、ドタバタの毎日でまだまだイライラすることも多々あるけれど。。
命の誕生は素晴らしいこと
出産って、
経験の数ではなく、何人目だろうが、不安はつきもの。
生まれるその瞬間まで、何が起こるか分からないもの。
生まれるまで家族で誕生を待ちわび、
痛みに耐え、助産師さんに支えてもらい、赤ちゃんはいのちがけで生まれてきます。
いのちの誕生は、卵子と精子が出会う頃から、奇跡の連続であり、素晴らしいこと。
妊娠中も、出産も、その後の育児も、全部大変だけど、
5人のママになれることは、とっても幸せ。
そう思えるママたちが増える世の中になってほしいと願うばかりです。
日本の子育て事情
しかし日本では、少子化が加速し、去年の出生数が過去最少だったというニュースが出ました。
その要因として、婚姻数の減少、若い世代の子どもを持つ意識の低下、働く女性の家事育児の負担、などいくつか挙げられています。
政府は、少子化対策をより強化していく方針だということで、多子世帯である私たち家族にとっては、ありがたいこと。
しかしながら、世の中の「子どもを授かる=喜び」という認識が、少しずつ変わってきているように感じます。
子どもを授かったものの、経済的なこと、育てる環境のこと、仕事のこと、色々な問題が頭をよぎる女性が増えたのでしょう。
何より、育児がしづらい社会の冷たい目があることも事実。
小さい子どもを連れて出掛けると、やさしく声をかけてくれる人がいる一方、公共の場で子どもが泣いたりすると、冷ややかな眼差しを向ける人も少なからずいます。
子どもがいると仕事は定時帰り
子持ちは夜の飲み会に参加しない人が多い
子どもが泣き叫んでいるのに、どうして静かにできないんだろう
泣いている子どもを大声で叱っているけど、穏やかに対応できないのかな
など。
子育てを経験していない人は、きっとそう思うでしょう。
子どもなのだから、泣くのは当たり前だしコントロールできない。
私も恥ずかしながら、子どもを出産し母親なって、ようやく理解することができました。
もっと寛容な社会であってほしい。
本来、人は人の中で育つもの。家族、周りの大人、友達、地域、色々なコミュニティーの中で育っていく。
それがいつしか、子育ては「母親が責任を負うもの」という価値観に変わり、子育てしづらい社会が出来上がったように思います。
介護も同じで、その大変さは経験してみないと理解しにくい。
実際には一人で子育てしていても、「ワンオペ育児」だとは感じにくい、周りのみんなで子育てしているという感覚が持てる社会であってほしい。
その解決方法は、「同居」が正解だとは思いませんが、昔は家族みんなでみる、というのはおじいちゃんやおばあちゃんも一緒に住んでいたから。
「同居」という暮らし方は、人の中で人は育つ、の理にかなっているシステム。
日本人は縄文時代から集落をつくり、集団生活を営んでいる歴史があります。
その歴史が、平成・令和時代になり、家族という形態が変化したことが、少子化の要因ではと思ってしまいます。
妊婦生活でそう思うこの頃です。