義両親のお部屋を公開します:完全同居型の二世帯住宅の間取り②「サンルーム(土間)」編

今回は、義両親の部屋にある『サンルーム』を紹介します。

義両親のお部屋(和室と寝室)の紹介はこちらから

完全同居となる新居を建てる際、義父母の要望の1つにあった『サンルーム』。
『サンルーム』と言っていますが、実は『土間』。

『サンルーム』自体を設置したわけではなく、『土間』を『サンルーム』代わりにしています。

『土間』を設置したことで、サンルームという目的以外にも、よい効果をもたらしました。

土間(サンルーム)を設置した理由


『サンルーム(土間)』を設けた最初の理由は、

①義両親が洗濯物をラクに干すため

②飼っている犬を外ではなく、土間で飼うため

5月に撮った写真がこちら

左の障子の奥にあるのが土間(サンルーム)です。

障子を閉めると、外の景色は遮断されますが、南側なので明かりはたくさん入ってきます。

中を覗いてみると、犬のゲージが置かれています。日差しがやわらかく、とっても明るい。

サンルームと言っても、全面ガラス張りというわけではありません。

家の一部であり、屋根や庇(ひさし)もあります。犬もいるので、ガラス張りにしてしまうと、サンルーム内が夏に暑くなりすぎるのです。

庇のおかげで夏は日差しをカットし、冬は日差しが入り込みます。

なので、『サンルーム』というより屋内にある『土間』なのです。

玄関の土間と同じタイルを使って統一性を出しています。

犬はゲージの中でえさを食べたりします。

それ以外は土間で日向ぼっこしたり、日陰で休んだり。

室内には入らないようにしています。

天井には、洗濯物干しのために『ホスクリーン』を設置。

換気扇も取り付けました。

和室から土間に降りるには、少し段差があります。

外観はこちら。

庇もあり、暑い日は日陰になります。

庇のある『土間』を設置して良かったこと

①断熱・遮熱効果がある

これが一番良かった効果です。

サンルーム(土間)の空間が【二重サッシ】のような役割となり、外気からの熱や冷気を土間の空間でいったん保持し、室内に入り込ませません。土間が断熱効果を発揮し、室外の温度変化の影響を受けにくくなるのです。

部屋と大開口の窓がダイレクトにあると、夏は直射日光が入ってきてしまうし、冬は窓から冷気が伝わります。

土間という空間があることで、室内は『夏は涼しく冬は暖かい』暮らしができるのです。

②結露の防止

これも【二重サッシ】の効果の一つと同じで、土間と室内の温度差が少ないため冬に結露ができにくくなります。

③防音効果

窓が二つあるため、室外からの防音対策にもなります。

義両親の部屋は道路側なので車の音が気になるところですが、それも大丈夫そうです。

④防犯対策

外側の窓だけでなく、土間と部屋の間の窓にも鍵を設置しました。

鍵をかけてしまえば、外から部屋に入るのに二回鍵を開けなくてはなりません。

⑤多目的に使える

現在、義両親が使っているように、

・室内干しスペース

・ペットを飼う

以外にも、

・土間からそのまま外に出ることができる

・DIY作業

・ベンチを置いて日向ぼっこ

・観葉植物を置く

・自転車置き場

など、使い方はさまざま。

サンルーム(土間)のすぐ外は家の駐車場スペースなので、もし介護が必要になった時は、土間から直接車に乗り降りすることも可能かなと考えています。

その際は、段差にスロープを付けるなどの工夫が必要です。

『土間』は、使い勝手がとってもいい。

昔の家に土間が使われていたのにはきちんと理由があるのですね。

ちなみに、我が家にはもう一つ『土間』があります。玄関からつながるスペースにあり、自転車やスポーツ用品などを置く場所として使っています。

土間がある「家づくり」もおすすめです。