どんなに仲のよい人でも、同居となると一人暮らしのようにはいかない。
人と人が同じ家に住んで人間関係が生じるならば、ストレスはかかるもの。
「人間の悩みは、すべて対人関係の悩みである」。
これはアドラー心理学の根底に流れる概念です。
これが義両親との同居となれば、対人関係の悩みが生じるのは当たり前なことなのです。
同居ストレス、溜めていませんか?
爆発する前に、ストレスは解消しておきたいと思うものの・・・ある事件が。
ストレス爆発事件
4人目を出産して1か月たたない頃、
私(嫁)のストレスが爆発したことがありました。
出産直後であったため、義父母と完全に同居生活をしていた頃の話です。
私は39℃の高熱と嘔吐があり、家にいた夫に「横になって休んでくる」と言って2階で休んでいました。
夜6時頃の夕ごはんどき。
1階にいる義父母に夫から私の体調が悪いことを知らせてもらったのですが、何やら騒がしい声が聞こえてきます。
「すぐに病院に行った方がいい」
「今、熱は何度あるのか」
「食欲はあるのか」
「薬を飲んでもいいか」
など、義父母の心配する声が。
休みたいという私の気持ちと裏腹に病院へ行かせたいという義両親の意向が読み取れました。
ちょうど赤ちゃんも眠たそうだったので、一緒に寝るつもりが1階の騒ぎで眠れず。
動くのも辛かったので、休ませてほしいだけなのに。
だんだんイライラが増し、
普段はこんな事で怒りの感情は出ないのですが、
日頃の完全同居のストレスと、
新生児のお世話で寝不足、かつ、
出産後のホルモンバランスの崩れで、
ついに怒りが爆発。
1階におりて「少し休めば大丈夫ですから!」と強めな口調に。
もうあとは勢いのまましゃべってしまい、義母と言い合うかたちに。
しまいにはお互いが同居生活に我慢していることさえも。
こういう時、男性は冷静ですね。
義父や夫が間に入って、結局、つらい体で病院へ行き授乳中でも飲めるお薬をもらって帰り、最後に義両親に夫が一言。
「俺は中立の立場でみている。決めるのは俺だから」と。
二世帯同居の世帯主の覚悟がみえた瞬間でした。
そして私の味方でもありました。
もちろん翌日、義父母とのどうにもならない気まずさは、後悔先に立たず。
『同居ストレス』を溜めないために
今、ストレス感じてるなと、まず自分が気づくこと。
それは、小さな小さなストレスにも。
同居だから仕方がない、とか、言いたいことが言えないで遠慮したり、我慢したり、それを知らず知らず溜めていくことに慣れてしまったり、ストレスを風船の中に閉じ込めていた自分。
同居しているんだからストレスは当たり前と思っていたら、だんだんと気づかないうちに消化しきれないストレスが溜まっていることがあります。
私の場合、心の中がざわついていると、怒りっぽくなる。
怒りっぽくなると、ストレスを溜めすぎている、と自覚するようにしています。
以前の爆発を経験してから、爆発前に対処しておきたい。
同居のストレス解消法
私の場合は『夫に話す』です。
愚痴を聞いてもらうのとは違い、『話す』。
愚痴になってしまうと、ただの不満のオンパレードになってしまう。
わが家は現在、【半同居】生活。
平日は夫は仕事で、義両親と私たち子世帯の日頃の様子が分かりません。
食事の様子や義父母や子どもとの出来事などを話しながら、
気になっていることがあれば、「今、こんなことで少しイライラしちゃうんだよね」と付け加える。
すると、そうなんだと耳を傾けてくれたり、こうしたらとアドバイスしてもらったり、
改善する必要があるものはルールを決めて夫から伝えてくれたりします。
愚痴が言いたいときは
もし、愚痴を言うなら全くの他人に。
例えば、同じ同居のママ友さんに言ってみたり。
ママ友も同意してくれると、その瞬間はとてもスッキリします。
でも、愚痴を聞いて気持ちを分かってくれたとしても、介入はできない。
たとえ愚痴を言っても問題は解決されないし、何も状況は変わらない。
ストレスに感じていることをアウトプットできることはいいけれど、愚痴を言った後、同居の現実に引き戻されると、余計にどうにもできない自分に打ちひしがれたりします。
どうにかしたい、という思いが強いと、愚痴だけではストレスを増長させることもありえます。
あまりおすすめではない方法です。
が、気持ちをスッキリさせるだけの目的で愚痴を言うならば、ひとつの手段と言えます。
自分に合ったストレス解消法を見つける
これが全てかなと。
解決したい内容なら、手っ取り早く夫や義両親に話すこと。
でも、どうにもならないことも、我慢することも多くあります。
そんなときは
一人の時間をつくったり、
外に出かけたり、
YouTubeを見たり、
友達としゃべったり、
甘いものを食べたり、
とりあえず寝たり、
自分の気持ちが落ち着くことを見つけると、
心の断捨離もしやすい。
解決できないストレスは溜めないでどんどん捨てていく。
『同居ストレス』は思わぬ方向に向かうことも。
同居が原因で離婚やうつになるというケースもあります。
そうなる前に、同居ストレスに対処しておく方法を早く見つけておきたいものです。
どうしようもないときは、
同居しない日をつくったり、
【半同居】生活にしてみたり、
短期間だけマンスリーマンションを借りたり、
暮らし自体を変えてみてもいいかもしれません。
同居に対する気持ちをリセットして、ストレス環境から離れることも一つの手段です。
親世帯も子世帯もお互いが気持ちよく暮らせるために、
ストレスを溜め込まずに暮らしたいものです。